音楽が大好きでした。4歳からヤマハ音楽教室に通い、小1の頃ご近所に住む先生からピアノの手ほどきを受けました。毎晩「おやすみ」の挨拶がわりにピアノに向かい、思い描いたイメージを曲にしてから眠りについていました。
小6の時には、小学校の音楽クラブで編曲にも挑戦しました。「ここにいるメンバーで、それぞれができる楽器で、音楽を形にする」楽しさを味わったことが、私の音楽活動の原点になっています。その後、ピアニスト・ピアノ指導者の育成に心血を注がれている宮澤功行先生とのご縁をいただいて、本格的に音楽に打ち込むようになりました。

念願の北海道教育大学教育学部札幌校特設音楽過程ピアノ科に入学。ソロ勉強の他、声楽・弦管楽器専攻生の伴奏を志願し、試験の伴奏を掛け持ちしました。ピアノ以外の先生のレッスンに同行し様々な曲とアプローチを知りました。オペラの練習ピアニスト、吹奏楽・オーケストラサークルでクラリネットとパーカッションに挑戦と様々な機会に恵まれました。
大学3年生の時、バイオリン・チェロのためのミュージックキャンプ公式伴奏者を初めて務めました。浦川宜也氏、藤川真弓氏、河野文昭氏によるレッスンを受けるため、東京芸大生はじめ全国から高いレベルの学生さんがたくさん集まってきました。朝から晩まで音楽漬けの約1週間、この経験は集中力と精神を鍛えました。それは社会人になってからも続き、その後の出逢いにも繋がっています。

1994年、大学時代の恩師である水田香先生の門下生でBel Voglia を結成。29回の演奏会を開催。現在、ゼミを毎月開いています。現役ピアニストであり知識の宝庫である水田先生に、今も尚、作品研究の教えを受け、仲間との充実した学びの時間に幸せを感じます。
2000年、元札幌交響楽団首席チェリスト土田英順氏と出会い、ピアニストとして様々なコンサートにて共演させていただきました。音楽に真摯に向き合い努力し続けることが演奏家であると感じました。
バイオリニスト杉田知子氏との共演も20年以上になります。音楽とは、人と人との絆を結ぶものであると実感しています。
現在までに、合唱演奏会や管弦楽器・声楽コンクールなど音楽愛好家の皆様との共演、素敵な演奏家の皆様との室内楽、オーケストラ・吹奏楽との共演で貴重な時間を過ごさせていただきました。アンサンブルの編曲も行い、近年は朗読と音楽のコラボレーションにて作曲も手がけ、音楽の世界が広がり続けています。